ないものはつくりたい
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今日はmizuebagについてというよりも、わたしのものづくりの根源みたいな話を文章にまとめます☺︎
幼少期わたしの家にはテレビがありませんでした。
両親の教育方針的になかったというよりは昔から使っていたテレビがある日壊れてしまい、
そこから新たに買い直すことがなくそのままテレビのない環境に慣れて行った感じです。
当時わたしは小学生で、大テレビ時代というのもあり全く持って友達との会話について行けない日々でした。(笑)
わたし自身は、そんな環境が嫌というわけではなかったのですが(話について行けないことや流行りが分からないことはあまり気にしてない子供だったと思う)
テレビがある家にすごく憧れていたのだと思います。
ある日、パラパラ漫画を描いて段ボールに貼り付けてテレビを作りました。
それを部屋の普通はテレビがあるだろう位置に置き眺めたり、捲ったりして満足していました。
わたしは別にテレビが見たかったわけではないんです。(これ大切)
テレビという存在が欲しかった。だから自分の作った超アナログテレビで良かったんです。
本当に欲しいものはプレゼンして買ってもらうタイプの子供だったので
恐らくその時本当にテレビが欲しかったのなら買ってもらえたはず。
両親も「テレビは絶対買いません!!!」という感じではなかったので。
その時から自分で自分を満足させる方法を知っていたのだと思います。(ナイス自分!)
同じような話で言えば、当時は和室に川の字で家族と寝ていました。
ある日わたしはベッドに憧れました。一人でベッドで寝たい!と。
ベッドを作りたいと父親に相談しました。父は文系で木工などは出来なかったため、段ボールでベッドを作ることになりました。
行き先々のスーパーで段ボールを集めました。
スプリングになる部分も段ボールを丸めて立てて作りました。
出来上がった段ボールベッドを廊下に置いて自分の部屋を作りました。
そこで段ボールのベッドサイドにライトを置き暗闇の中漫画を読んでいました。
自分だけの空間ができてすごく幸せな気持ちになったのを思い出します。
ここまで書いていて誤解されそうやな〜と思い、、言わせてください。
わたしの家は貧乏だったわけでも、親が厳しくて何も買って貰えなかったわけではないです(笑)
両親共働きでそれなりに豊かな暮らしをさせて頂いてました。
わたしが特に欲しがらない子供であり、作りたがりだったんだと思います。
出来上がった段ボールベッドはかれこれ2年くらい使い、毎日そこで眠りました。
(作っていたものの写真があったら良かったなぁ、残念)
思春期に入ってからも、スタッズの付いたコンバース(当時ZipperでAYAMOちゃんが履いていた)やトートバッグ、ブローチなどその時憧れて欲しかった物を沢山作りました。
スタッズコンバースもわたしの住んでいた田舎には探してもあるわけないのでコンバースに手芸屋さんで買ったスタッズを突き刺して作りました。
内側にそのままツメの部分が突き出ていたので履いたら靴下の薄さによっては若干の擦り傷を作る靴となりましたが.....(かわいい靴は痛い)
自分が欲しいものは作れば良いという子供の時の気づきは20年経った今でも大切にしています。
それによって生まれたのがmizuebagなのです。
それともう一つ、わたしの自分を満足させる方法があります。
今でこそ絵をあまり描かなくなったけど幼少期頃から大学生の初めくらいまではよく漫画や絵を描いていました。
お洒落した女の人を描くのが大好きでした。
20代前半、Instagramが流行ってファッションや雑貨やかわいいものがすぐ見つけられるようになり、欲しい物が一気に増えました。
好きなブランドのかわいいスカート(very expensive)に持っているこのトップスを合わせて着たい〜!!!
この靴にこのパンツ絶対可愛い、、、など物欲が急増しました。
とても全部作ろう!とはなれなかったのですが(多すぎて)、それらを全て絵に描きました。
最初はいつか手に入れた時にこのコーデをしたいから、忘れたくないから描き留めてたのですが、不思議と絵に描くことで気持ちが落ち着きました。
欲しい物はこのノートの中に入っているという感覚になりました。



ある日、この話をイラストレーターの友人にしたら、「わかる、自分もそうやねん!」と。
友人の場合は、行ってみたい場所(でも遠くて行くにも高くて行けない)も絵に描くと行った気持ちになれる、と言っていました。それも素敵☆
「自分の欲求を自分で叶えて満足できてる自分らって最高に幸福じゃない?」
その友人(sawano)と、それをテーマに2024年に『Own Spells』という展示をしました。
物理的には手に入らないものでも(本物じゃなくても)自分だけの手に入れ方(自分への魔法のかけ方)をわたしたちは知っている!という内容のわたしたちにとって最高の、mizuebagとしては初めての展示となりました。

わたしは、今までこの感覚や考え方を特に気に止めずに生きてきましたが、
改めてこの感性があって良かったな、豊かだなと考えるきっかけになる展示となりました。
機会を下さったDetourの水内さん本当にありがとうございます。

例えクオリティが低くても、作って(描いて)手に入れた感覚は、購入して手に入れたときとは違う満足感があると思っています。
このものづくりをする根源みたいなところは幼少期の欲しい物がすぐには手に入らない環境があったからこそかなと思います。
ずっと変わっていないけどこれからも変わらず大切に持っておきたい感覚、考え方ですね。
別物ではあるけどお金を使って買う幸福、それもまた最高であることに変わりはないのでまたその話も今度書こうと思います。☆彡